第100代・101代内閣総理大臣を務めた岸田文雄氏が、批判や誹謗中傷への対処法について持論を展開した。岸田氏は、自身の代名詞とも言える「増税メガネ」という批判を自らネタにして笑い飛ばすことで、心の平静を保っているという。
SNS時代の批判にどう向き合うか
岸田氏は「総理大臣という立場は、批判を浴びることも仕事の一つ」と語る。連日連夜の批判やバッシング、特にSNSの発達により大量の批判にさらされる中で、誹謗中傷やフェイクニュースも少なくないと指摘する。
「こうした情報があふれる状況では、批判を謙虚に受け止めつつも、その内容を精査し選別する能力が必要になる」と岸田氏は強調する。
「春風」の微笑みで心を開かせる
岸田氏は「春風のような微笑み」が相手の心を開かせると説く。自ら笑いかけることで会話の主導権を握り、批判を和らげる効果があるという。
「フェイクニュースを根拠とするようなものまですべてをまともに受け止めていては、心の平静を保つことはできません。しかし、すべてに耳や目をふさいで、本来受け止めるべき批判までもシャットアウトしてしまえば、政治家としては終わってしまいます」と岸田氏は語る。
情報社会で求められるバランス感覚
岸田氏は、現代の情報社会で政治家として生き抜くためには、批判を選別し、受け止めるべきものとそうでないものを見極める能力が不可欠だと述べる。社会の変化を感じ取り、情報との付き合い方やバランスを保つ能力を自ら磨く必要性を強調した。
この記事は『プレジデント』2026年7月31日号の特集「機嫌がいい人の考え方」の一部であり、岸田氏のほかにもプレッシャーを跳ね除けて成果を出す人物たちの処世術が紹介されている。



