日本の国旗を傷つける行為を禁じる国旗損壊処罰法が、先の特別国会で成立した。この法律が生まれたことで、今後どのような問題や課題が生じるのか。参院審議で参考人として出席し、違憲のおそれがあると反対意見を表明した中央大学法学部の橋本基弘教授(憲法)に聞いた。
「結論ありきで実のある議論がされなかった」
――どのような思いで参考人質疑に出席しましたか。
すでに法案の成立はほぼ確実な状況でしたが、後に憲法問題になったときに、こういう議論があったという記録をきちんと残してもらいたいという思いで、出席しました。結論ありきで実のある議論がなされず、非常に議論が軽いなと感じました。
国旗損壊処罰法の問題点について語る中央大法学部の橋本基弘教授=2026年7月23日、東京都文京区、金子桂一撮影
「数の力」で決める与党の意識
議論した上で決めるのが本来の民主主義のはずですが、「数の力」で最終的に決めるのだから、「これでいいだろう」という意識が与党にあるように思いました。唯一の立法機関として汚点を残す法律です。
「私は取り締まる側、あなたは取り締まられる側」――提出者に透ける意識
――法案が成立するまでの過程をどう見ていましたか。
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