広島市議会は25日、議員定数について、中区(定数6)を1増、安芸区(同4)を1減とし、総数(同54)を維持する条例改正案を賛成多数で可決した。来春の統一地方選で予定される次の市議選から適用される。
人口の「逆転現象」が背景に
総務省の2025年国勢調査の速報値によると、広島市の人口は117万2423人で、5年前(確定値)より2万8331人減少。定数6の中区(約1500人増)が、定数7の南区(約2000人減)の人口を上回る「逆転現象」が生じたことなどから、市議会の主要7会派で作る「議会改革推進会議」が昨年7月から、定数見直しを議論してきた。
会派の対立と採決結果
最大会派の「自民党・市民クラブ」などは「議員1人あたりの各区の人口差が少なくなる」として、南、西(定数9)、安芸の各区で議員定数をそれぞれ一つ減らす「3減」を主張。「公明党」などは「1増1減」を訴えた。「市民連合・市民の声」は「国勢調査の速報値ではなく確定値で判断するべきだ」と現状維持を求めるなど、各会派の意見の隔たりが大きく、今年8月に議論が打ち切られていた。
9月定例会最終日のこの日、公明党が「1増1減」案を、自民党・市民クラブなどが「3減」案をそれぞれ提案。「1増1減」案が可決され、「3減」案は否決された。市民連合・市民の声は両案に反対した。
補正予算案も可決 市長は欠席
このほか、約101億7300万円の一般会計補正予算案なども可決された。
松井一実市長は25日、体調不良のため市議会を欠席した。市議会事務局によると、本会議欠席は11年の就任以来初めて。市秘書課によると、松井市長は20日から公務を欠席しており、復帰時期は未定だが、職務代理者は置かない。