福岡県の服部誠太郎知事は21日の会見で、県の肝いり施策「ワンヘルス」について、新たに約1億1千万円分の新規事業を見合わせると発表した。
ワンヘルスとは
ワンヘルスは人と動物の健康、環境の健全性を一体のものとして考える理念で、世界獣医師会長でもある福岡県議会の蔵内勇夫議長がライフワークとしている。服部知事も2021年の就任以来、普及や推進に力を注いできた。
ただ、多額の予算をかけていることに県民などから疑問や批判の声が出たことを受け、25日に諮問する行政改革審議会(行革審)で事業の必要性や妥当性について検証・評価してもらうまでは、未着手の事業を凍結するとしている。
凍結対象の3事業
21日、新たに凍結を発表したのは、太宰府市など3市町にまたがる「ワンヘルスの森(四王寺県民の森)」の関連事業の事業。ドッグランなどのペットとのふれあいスペースの工事(約5千万)、管理事務所建て替えのための仮設事務所の工事(約4千万)、動植物について解説するアプリの開発(約2千万円)の三つを見合わせる。
いずれも着手済みだったが、契約や工事が始まっていなかったため、見合わせられると判断した。見合わせは行革審の結論が出るまでで、行革審で必要性が認められれば再開するという。
これまでの凍結と今後の審議
これまでに公表された凍結事業は総額約1.3億円。このほか、県営筑後広域公園(筑後市)に約2億8千万円かけて整備したモニュメント「ワンヘルス・カーボン・ゲート」についても、経緯や費用の妥当性について行革審で審議してもらうという。



