南米ペルー、アマゾン川流域のベレン村の村長らが25日、姉妹都市協定を結んでいる群馬県南牧村を訪れた。南牧村は高齢化率が日本一高く、介護人材などが今後不足する見通し。ベレン村に人材受け入れを提案したところ、先方も前向きで、介護施設などを視察することになった。
歓迎会で両村長があいさつ
同日夕方に開かれた歓迎会で、南牧村の長谷川最定村長は「今回の視察でさらに友好が深まり、お互いの産業の発展、人的交流の積極的な取り組みにつながることを心から願っている」とあいさつ。ベレン村のロペス村長は「みなさんから学び、経験を知るとともに、私たちの文化や歴史、未来への展望をお伝えしたい」と語った。
介護施設の視察予定
一行は26日に特別養護老人ホームやケアハウスを見学し、介護職員の働き方などの説明を受ける予定だ。
自治体間の枠組みで進める考え
人手不足に悩む企業などは、主に民間の人材派遣の団体や会社を通して「技能実習」や「特定技能」といった在留資格を持つ外国人を受け入れている。長谷川村長は「当事者が多額の借金を負わされるなどの問題が起きていると聞く。それよりも、自治体の間で信頼と友好の枠組みの中で進めていくべきだと思う」と語る。
南牧村は、都市部から過疎地などに転居する「地域おこし協力隊」制度の活用を検討しているが、必要な在留資格が得られるかが不透明で、今後国などと協議したいという。同村は2020年の国勢調査で高齢化率が65.2%と全国の市町村で最も高かった。