千葉県と台湾・桃園市の友好交流協定、9日で10年 熊谷知事と張善政市長がオンライン会談で次の10年を約束
千葉県と台湾・桃園市の友好交流協定が10年 知事と市長が次の10年を約束

千葉県と台湾・桃園市が友好交流協定を結んで、9日で10年となる。県庁と桃園市の庁舎を結んで7月27日に行われたトップ会談では、熊谷知事と張善政市長が「次の10年」で関係を一層強化することを約束した。

熊谷氏が「これまでの10年で築いてきた交流の成果を心強く感じる」と述べると、張氏は「千葉県とさらなる10年を一緒に築いていきたい」と応じた。1月に熊谷氏が同市を訪問して以来となる約30分の会談は、終始和やかな雰囲気で進んだ。

「似たもの同士」の交流

桃園市は台湾北西部に位置し、行政院が管轄する六つの直轄市の一つ。最大都市の台北に近く、人口は約235万人で、千葉県と同じように大規模な工業地帯を持つ。プロ野球チームがあることも共通点だ。

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千葉県は2016年8月、前知事の森田健作氏が現地を訪問した際に友好交流協定を締結した。以来、職員や教員が頻繁に行き来し、それぞれのマラソン大会に選手を招待し合うなど活発な交流が続いた。桃園市で行われた博覧会やランタンフェスティバルには県も参加し、2023年に県が誕生150周年を迎えた際には、同市のプロ楽団「桃園市国楽団」が県内で記念コンサートを開いた。

「一生の宝物」

小中高生が互いの地域を訪問するなど、次世代の交流も盛んだ。熊谷氏は会談で、昨年12月に県内を訪れた同市の女子中学生が「日本の生徒との共同授業では、身ぶり手ぶりで教え合ってすぐに冗談を言い合う親友になった。国境を超えたかけがえのない友情を得ることができたのは一生の宝物だ」との感想を寄せたことを紹介した。

同市は、東京電力福島第一原発事故に伴って台湾当局が県産食品の輸入を取りやめていた時期にも、県と解除に向けた協議を行うなどして寄り添った。コロナ禍では、県内で医療物資が不足する中、医療用ゴーグル200個やゴム手袋2万枚などを支援した。

空港をめぐるライバル

一方、国や関係機関と連携して成田空港の機能強化を進めている県にとって、同市は強力な競争相手でもある。2025年の成田空港の旅客数は約4225万人、国際航空貨物量は約204万トンだったのに対し、桃園空港はそれぞれ約4780万人、約250万トンと先行している。

桃園空港周辺では、台湾当局と桃園市が連携して産業拠点を整備したり、道路・鉄道のアクセス改善などに取り組んだりしている。熊谷氏は7月23日の記者会見で「ライバルがいるから高め合える。アジアの中でそれぞれが強みを生かして発展できるように、しっかり互いを意識しながら取り組んでいく」と語った。

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