EVシフト加速、中国勢が欧州市場で存在感拡大
EVシフト加速、中国勢が欧州で存在感拡大

電気自動車(EV)への移行が世界的に加速する中、中国のEVメーカーが欧州市場で存在感を急速に高めている。2024年の欧州新車販売台数のうち、EVが占める割合は約25%に達し、前年の約20%から大幅に増加した。特に中国ブランドのEV販売台数は前年比で約2倍となり、市場シェアを着実に拡大している。

中国勢の躍進と欧州メーカーの苦戦

中国のEVメーカーであるBYDや上海汽車(SAIC Motor)などは、欧州での販売網を強化。BYDは2024年に欧州で約15万台を販売し、前年の約7万台から倍増した。SAIC Motorの子会社であるMGも、欧州での販売台数を約20万台に伸ばし、中国ブランドとしてトップの座を維持している。一方、欧州の伝統的な自動車メーカーは、EVシフトへの対応に苦慮している。フォルクスワーゲンやステランティスは、中国勢との価格競争に直面し、利益率の低下に悩まされている。

欧州の政策と中国勢の戦略

欧州連合(EU)は2035年までにガソリン車とディーゼル車の新車販売を事実上禁止する方針を打ち出しており、これがEV需要をさらに押し上げるとみられる。中国メーカーは、この政策を追い風に、欧州での現地生産を計画。BYDはハンガリーに工場を建設中で、2025年から生産を開始する予定だ。また、中国の電池メーカーであるCATLもドイツに工場を建設し、欧州の自動車メーカーに電池を供給している。これにより、中国勢はサプライチェーン全体で欧州への浸透を進めている。

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欧州メーカーの対抗策と今後の展望

欧州メーカーも対策を急いでいる。フォルクスワーゲンは、中国市場向けに開発した低価格EVを欧州でも販売する計画を発表。また、ステランティスは中国の零跑汽車(Leapmotor)との合弁事業を通じて、中国製のEVを欧州で販売する方針だ。しかし、価格面では中国勢に劣るため、差別化が課題となる。業界アナリストは「中国勢の欧州市場でのシェアは、2025年には10%を超える可能性がある」と予測する。地元メーカーとの競争は激化し、消費者にとっては選択肢が広がる一方、欧州の自動車産業の構造改革が迫られることになる。

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