NZ外相、中国人議員に「自分の国へ帰れ」と人種差別発言 中国大使が異例のコメント
NZ外相、中国人議員に「帰れ」 中国大使批判

ニュージーランド(NZ)のウィンストン・ピーターズ外相が、中国出身の国会議員に対して「自分の国へ帰れ」と発言し、中国の王小龍駐NZ大使の怒りを買った。問題の発言は、新型コロナウイルスのパンデミックへのNZの対応をめぐる議論の中で行われた。

発端となったワクチン接種の質問

28日、右派ポピュリスト政党「ニュージーランド・ファースト党」党首でもあるピーターズ氏は、中国出身で左派「緑の党」所属のローレンス・ジュナン議員から「あなたはワクチン接種を受けたのか?」と質問された。これに対しピーターズ氏は、中国・天津市生まれでオークランド育ちのジュナン氏を「5分前にここ(NZ)へ来たばかりだ」と主張。「自分の国へ帰れ。向こうの連中は平然とうそをつくが、ここではそんなうそは通用しない」と述べた。さらに「お前が慣れ親しんでいるものとは違い、これは民主主義と呼ばれるものだ。元いた場所へ帰れ、このほら吹きめ」と罵倒した。

中国大使の異例のコメント

この発言を受け、中国の王大使はX(旧ツイッター)への投稿で異例のコメントを発表。内政干渉をするつもりはないと前置きしつつ、「ひとこと言わせてもらえば、発言は時に、その発言をした人について何よりも多くのことを物語るものだ」と指摘した。

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過去の人種差別発言

NZの分極化した政治システムでキャスティングボートを握る「キングメーカー」と目されるピーターズ氏とNZファースト党が、人種差別的な発言で批判を浴びるのは今回が初めてではない。同党のシェーン・ジョーンズ地域開発相(副党首)は今年4月、インドとの自由貿易協定(FTA)によるインド人移民数万人の流入を「バターチキン津波」と表現し、物議を醸した。ジョーンズ氏は昨年にも、議論中にメキシコ出身のフランシスコ・エルナンデス議員に対し「メキシコ人を母国に送り返せ」と怒鳴り、発言を撤回し、ピーターズ氏と共に謝罪を余儀なくされた。当時ピーターズ氏は問題の発言に続けて、エルナンデス氏とジュナン氏に対し、ニュージーランドにいられることに「感謝を示せ」と要求していた。

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