パレスチナ自治区ガザの和平計画をめぐり、トランプ米大統領の長女の夫クシュナー氏が16日にエジプトを訪れ、ガザのイスラム組織ハマスの新指導者ハイヤ氏らと会談した。米メディアのアクシオスによると、クシュナー氏はハマスに武装解除の具体的な措置を始めるよう求めた。同氏は17日にイスラエルのネタニヤフ首相とも面会する予定で、計画を推し進める狙いだ。
和平計画の停滞と行程表
イスラエルとハマスは昨年10月に和平計画に合意し、停戦した。だが、ハマスの武装解除やイスラエル軍の撤退などが進展しなかったため、米国主導のガザ暫定統治機関「平和評議会」が今年7月末、計画を進めるための行程表を発表した。
行程表はハマスが重火器を引き渡すことなどと連動して、イスラエル軍が段階的に撤退する内容だ。ハマスはこれに合意したが、ネタニヤフ氏はハマスの完全な武装解除が達成されるまでイスラエル軍は撤退しないとして、拒否している。
会談の内容と参加者
アクシオスによると、会談の中でハマス側はあらためて行程表に従う意向を示した。ただ、クシュナー氏は、ハマスが実際に武装解除を実施するとはイスラエル側が信用していないと説明。ハマスが具体的な措置を講じれば、米国としてイスラエル側に対応を求めて最善を尽くすと伝えたという。会談には、平和評議会のムラデノフ上級代表や仲介国のエジプトやカタール、トルコの外交関係者も参加した。
停戦違反の非難
こうしたなか、イスラエル軍は16日、ガザへの空爆を実施したと発表した。ハマスは同日の声明で、停戦が守られていないとして、仲介国や平和評議会に対応を求めた。エジプトやカタール、トルコなど8カ国の外相は同日、イスラエルが行程表を拒否したことを非難する声明を発表した。



