ドナルド・トランプ米大統領とイランのマスード・ペゼシュキアン大統領は17日、中東地域での戦闘終結に向けた覚書に署名した。この合意により、イラン側は濃縮ウランの希釈を進める代わりに、大規模な復興支援を受けることとなる。
署名の経緯
トランプ氏の側近が公開した動画によると、トランプ氏は先進7カ国首脳会議(G7サミット)閉幕後、ベルサイユ宮殿での夕食会で覚書に署名。ホストのフランス・マクロン大統領や他のゲストから拍手が送られた。宮殿から出たトランプ氏は記者団に「たった今署名したところだ」と述べた。
イラン側の反応
国営イラン通信(IRNA)によると、イラン外務省のエスマイル・バガイ報道官は覚書について、「両大統領の署名によって成立した」と確認した。
合意の内容
仲介国パキスタンのシャバズ・シャリフ首相はX(旧ツイッター)で、覚書は「即時発効する」と説明。第一段階として、イランはホルムズ海峡を即座に開放し、米国はイランの港湾封鎖を直ちに解除する。また、米国はイラン経済に大打撃を与えている原油制裁を即座に解除することを確約している。
さらに、イランの核開発計画に関する最終合意に達した後には、米国は周辺地域諸国が拠出する300億ドル(約4兆8000億円)の復興基金の創設を促進する。
署名式の変更
当初はイランの首席交渉官モハマドバゲル・ガリバフとJ・D・バンス米副大統領による署名が予定されていたが、イラン側は対面での署名式は不要と主張。しかし、シャリフ首相によると、19日にスイスで公式な署名式が行われ、実務級協議が開始される予定だ。



