タス通信によると、ロシアのプーチン大統領は13日、北方領土の択捉島を訪問した。プーチン氏が北方領土を訪問するのは初めてだ。日本に対し、領土問題で譲歩しない姿勢を強調する意図があるとみられる。日露関係の一層の悪化は避けられない。
択捉島の水産加工場を視察
露国営テレビは13日、プーチン氏が択捉島の水産加工場の生産ラインを視察し、イクラを試食する様子などを放映した。
ロシアでは2010年に当時のメドベージェフ大統領が国後島を訪れたが、00年からロシアで実権を握るプーチン氏が北方領土を訪問したことはなかった。プーチン氏は24年1月、露極東ハバロフスクを訪問した際、クリル諸島(北方領土と千島列島)について「残念ながらまだ行ったことはないが、必ず行く」と表明した経緯がある。
軍事演習視察と立場強調
プーチン氏は12日、露極東サハリン州ユジノサハリンスクを訪れ、4日から日本海などで始まったロシア海軍太平洋艦隊による軍事演習の最終段階を視察した。
12日に海軍幹部らと開いた会合では、第2次大戦の結果としてクリル諸島がロシア領になったとする立場を改めて強調した。北方領土問題を含む日露間の平和条約交渉が停滞している原因は日本側にあるとも主張した。
日本への揺さぶりか
日本はロシアによる2022年2月のウクライナ侵略を受けてロシアに経済制裁を科した。終戦記念日を前にした初の北方領土訪問で、対露制裁を続ける日本に揺さぶりをかける狙いがありそうだ。



