ロシア大統領府の発表によると、プーチン大統領は12日、北方領土問題を含む日露間の平和条約交渉が停滞している原因は、ウクライナ侵略を受けて対露制裁を科した日本側にあると主張した。訪問先のロシア極東サハリン州で、露海軍太平洋艦隊の幹部らとの会合で述べた。
クリル諸島の帰属主張を再強調
プーチン氏は、クリル諸島(北方領土と千島列島)が第2次大戦の結果、ロシア領になったとする立場を改めて強調した。その上で平和条約交渉を巡り、「ロシアは、安倍晋三元首相を含む日本の指導者たちと建設的な関係を築いていたが、現在、日本側の立場が変化している」と主張した。
NATOのアジア太平洋への浸透にけん制
プーチン氏は、アジア太平洋地域で「北大西洋条約機構(NATO)が浸透し、新たな軍事・政治ブロックが形成されている」と述べ、日本と米欧諸国の連携をけん制した。日本の防衛省は2026年版の防衛白書で、中露の軍事的連携などに対処するため、「同盟国・同志国との連携を強化する」と明記しており、こうした動きを念頭に置いた発言とみられる。
プーチン氏は12日、露海軍太平洋艦隊が今月4日から日本海やオホーツク海で実施している軍事演習の最終段階に参加するため、サハリン州ユジノサハリンスクを訪れていた。



