ジャカルタから車で1時間。首都圏の一角、西ジャワ州ブカシに入ると、すえた臭いを放つ小さな山が現れる。バンタルゲバン廃棄物処分場だ。1989年に開設されて以降、首都圏のゴミの多くがここに搬入されてきた。
約110ヘクタールの敷地に積み上がるゴミ
面積は約110ヘクタール。阪神甲子園球場約29個分に匹敵する敷地に積もるゴミ山は、最も高いところで約50メートルにもなる。重機がせわしなく動き回り、トラックの車列は途切れることがない。
ジャカルタ西部から来たトラックの運転手の男性によると、トラック1台に積むゴミは約13トン。1日に1千台以上が処分場にやってくる。トラックの数が多すぎるあまり、到着しても敷地内にゴミを降ろすまで6時間待つことも珍しくない。
ゴミ山は周辺住民の生活基盤に
山に目をこらすと、かごを背負った人々が歩き回る姿が確認できる。「換金」できそうな物を探しているのだ。
「この臭いがお金を生む。この山は周辺の住人たちの生活基盤だ」と、近くに住むスキさん(60)は語る。
一方、ジャカルタの渋滞は「世界最悪」とされ、5キロ進むのに2時間かかることもある。渋滞による経済損失は年間1兆円に上るとされる。



