イスラエルの極右ベツァレル・スモトリッチ財務相は27日、パレスチナ自治区ガザ地区およびレバノン南部の一部の併合を要求するとともに、占領するパレスチナ自治区ヨルダン川西岸で「戦争を開始し」パレスチナ自治政府(PA)を解体すべきだと呼び掛けた。
併合要求の内容
スモトリッチ財務相はイスラエルメディア、ワイネットのポッドキャスト番組で、「少なくともガザのイエローラインまで、そしてレバノンではリタニ川までの併合を強く望む。なぜなら、戦争が開戦時と同じラインで終わってしまえば、敵に再び戦争を起こさせないための抑止力にならない」と述べた。
「イエローライン」とは、2025年の停戦合意に基づきイスラエル軍が撤収したライン。このラインよりイスラエル側を同国軍が実効支配している。
西岸での「戦争」呼び掛け
さらにスモトリッチ財務相は、「ユダヤ・サマリア(旧約聖書に基づくイスラエル側のヨルダン川西岸の呼称)で戦争を開始し、テロを支援するパレスチナ自治政府を解体する必要がある」との認識を示した。
スモトリッチ氏は、1967年以降イスラエルが占領するヨルダン川西岸全域の併合を主張する極右政党「宗教シオニズム」の党首を務めている。
政治状況
イスラエルではベンヤミン・ネタニヤフ首相率いる右派連立政権の幹部だけでなく、野党陣営を含むさまざま政治指導者がパレスチナ国家の樹立に反対する立場を表明している。