【テヘラン=吉形祐司】イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師は28日の声明で、国民の士気を低下させる発言など、社会の結束を乱す行為の禁止を命じた。米国などが政権内部の分裂を指摘していることに対し、国民の動揺を抑えることが狙いとみられる。
声明で結束を訴え
モジタバ師は声明で、マスード・ペゼシュキアン大統領の物資調達政策などを称賛し、大統領のもとでの結束を訴えた。
その上で、「戦争か交渉か、妥協か武力行使かなど、あらゆる種類の二元論は国民に損失をもたらした」と指摘し、政府当局者らに対し「社会の結束を乱す行為の禁止を宣言する」と表明した。
経済対策を指示
米イスラエルとの戦闘が経済に与える影響を認めた上で、物価や失業、価格管理など国民生活に直結する経済対策の実施を指示した。国内生産を高める必要性も強調した。
軍事的な側面には言及しなかった。トランプ米政権がイランに対する経済制裁を強化し、軍事から経済的圧力に切り替えているためとみられる。



