2001年の米同時多発テロ(9・11)から、11日で25年を迎える。01~15年にカナダ安全情報局(CSIS)で上級戦略分析官を務めたフィル・ガースキー氏は9月、新著「9/11 The Unfinished Battle: Why Jihadi Terrorism Is Stronger, Wider, and Far From Over」(未邦訳)を刊行する。
ガースキー氏は、イスラム過激派によるテロの脅威は続いているとしたうえで、「民主主義に基づいたテロへの対応が重要」であり、「イスラム教徒を社会の脅威とみなす考え方は危険だ」と指摘する。
「米国と同盟国は対テロを軍事的対応に置き換える過ち」
――9・11後、米国はアフガニスタンとイラクを攻撃した。
9・11後、米国と同盟国は対テロを軍事的対応に置き換える過ちを犯した。本来は、主に情報機関と法執行機関の仕事だ。ガースキー氏は「私自身、情報機関で働きましたが、(小集団の)テロ細胞を見つけ出し、活動を阻止する捜査手段を持っていました」と語る。
アフガン関与とイラク戦争の「大きな過ち」
西側諸国は(国際テロ組織)アルカイダを追い、(指導者のビンラディン容疑者が11年に殺害された後も含めて)約20年間、アフガニスタンに関与した。その間、アフガニスタンの人々は(イスラム主義勢力)タリバンによる多数の攻撃にさらされた。タリバンは再び権力の座に戻っている。
もう一つの大きな過ちは、03年にイラク戦争を始めたことだ。イラクが何らかの形でアルカイダと結びついているという誤った前提に基づいていた。その結果、イラクに本物のアルカイダ系組織が生まれた。



