韓国最大手のコンビニエンスストアチェーン「CU」が、2025年にも日本市場に参入する計画であることが明らかになった。1号店は東京都内に出店する見通しで、韓国食品やKカルチャーを前面に打ち出した差別化戦略で、競争が激化する日本のコンビニ業界に挑む。
日本進出の背景と戦略
CUを運営するBGFリテールは、韓国国内で約1万8000店舗を展開する業界最大手。日本進出は初めてで、アジア市場への拡大戦略の一環と位置付けている。同社は「韓国のトレンドを発信する拠点として、日本市場でのブランド認知度向上を目指す」とコメントしている。
日本では、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの3強が寡占状態にあるが、CUは韓国発のヒット商品やK-POP関連グッズ、韓国コスメなどを取り揃え、他チェーンとの差別化を図る。特に、韓国で人気の「トッポギ」や「キンパ」などの即席食品、韓国ドラマやアイドルとのコラボ商品を投入する計画だ。
日本のコンビニ業界への影響
日本のコンビニ業界は、人口減少や市場飽和により成長が鈍化している。2023年度の既存店売上高は前年比で微増にとどまり、各社は新たな需要開拓に苦慮している。CUの参入は、競争をさらに激化させる可能性がある。
一方で、日本における韓国ブームは続いており、2024年には韓国食品の輸入額が過去最高を記録。CUはこの需要を取り込み、日本人客だけでなく、在日韓国人や観光客もターゲットにする。専門家は「韓国コンビニならではの品揃えが受け入れられれば、新たな市場を創出できる」と分析する。
今後の展開
CUはまず東京で数店舗を試験出店し、2026年以降に首都圏への拡大を検討する。フランチャイズ展開ではなく、直営店での運営を基本とし、韓国本社のノウハウを直接投入する方針だ。また、日本独自の商品開発も視野に入れ、地元企業との連携も模索する。
BGFリテールの関係者は「日本市場は非常に競争が厳しいが、CUの強みである韓国文化との親和性を生かせば、十分に勝機がある」と述べている。日本のコンビニ業界に新たな風を吹き込むことができるか、注目が集まる。



