ロシアとウクライナ当局は16日、双方による無人機やミサイル攻撃の応酬で19人が死亡したと発表した。前線での戦闘が停滞する中、両国はドローンなどにより都市部の住宅やインフラ、物流施設を標的にしており、民間人の死者数は2022年のロシアによる侵攻初期以来の最高水準に達している。
ロシア側の被害と防空対応
ロシア当局によると、南部のロストフで、ウクライナのドローンが住宅地を攻撃して5人が死亡した。また、ベルゴロドやクルスク、モスクワで3人、ロシアが占領しているウクライナの地域で4人が死亡した。
ロシア国防省は、夜間に国内で822機のドローンを迎撃したと発表。ウクライナ軍は、ネット通販最大手「ワイルドベリーズ」がロシア軍にドローンの部品を供給しているとして同社の物流倉庫を標的の一つにしている。
ウクライナ側の被害と大統領の要請
一方、ウクライナのクリビーリフでは、ロシアのドローンとミサイルが製鉄所を攻撃し、2人が死亡し、14人が負傷した。また、ザポリージャやスムイ、ドネツクなどでも死傷者が出た。ウクライナ側では合計7人の死亡が報告された。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はSNSに投稿し、過去1週間で、ウクライナの各都市が1550機以上のドローンや62発のミサイルで攻撃されたと述べ、西側諸国に対してさらなる防空支援を求めた。
民間人死者数の推移
国連の集計によると、ウクライナでは7月だけで437人の民間人が死亡し、2022年5月以来の月間最多となった。一方、ロシア当局は7月に自国側で79人の民間人が死亡したと報告。前月から増加している。



