財務長官候補が関税方針を表明
トランプ次期大統領の財務長官候補に指名されたスコット・ベッセント氏は、就任後早期に関税を引き上げる方針を示唆した。ベッセント氏は、FOXニュースのインタビューで、関税は「段階的に」ではなく「早期に」実施されるべきだと述べ、特に中国からの輸入品に対する関税を現行の平均約20%から60%に引き上げる可能性に言及した。
関税引き上げの背景と影響
ベッセント氏は、関税引き上げの目的として、米国の製造業保護と貿易赤字の削減を挙げた。また、中国に対する強硬姿勢は、知的財産権の保護や市場アクセスの改善を求める交渉材料としても活用される見通し。関税引き上げは、米国消費者の負担増加やインフレ圧力につながる可能性も指摘されているが、ベッセント氏は「長期的には米国経済にプラス」と主張した。
経済専門家の見解
エコノミストの間では、関税引き上げがサプライチェーンの混乱を招き、米国企業の競争力を低下させる懸念が出ている。一方、トランプ氏の支持層からは、雇用創出につながるとの期待の声も上がっている。ベッセント氏は、関税収入を減税財源に充てる構想も示しており、今後の政策詳細が注目される。
今後の日程と国際的な反応
トランプ次期大統領は来年1月に就任予定で、ベッセント氏の財務長官指名は上院の承認が必要となる。中国商務省はすでに「関税引き上げは両国経済に悪影響を及ぼす」と警告しており、米中貿易摩擦の再燃が懸念されている。また、日本や欧州連合(EU)など他の貿易相手国への関税措置についても、ベッセント氏は「必要に応じて検討する」と述べている。



