トランプ氏、中国に追加関税10%を発表 麻薬問題で非難
トランプ氏、中国に追加関税10% 麻薬問題で非難

トランプ前米大統領は、中国からの全輸入品に対して10%の追加関税を課すと発表した。この措置は、合成麻薬フェンタニルの密輸を阻止する目的で取られ、米中関係に新たな緊張をもたらしている。

追加関税の詳細

トランプ氏は声明で、中国がフェンタニルの密輸を十分に取り締まっていないと非難。追加関税は、中国からの全ての輸入品に適用され、即時発効すると述べた。この関税は、既存の関税に上乗せされる形で課される。

「中国は、我々の国に殺人をもたらすフェンタニルの流入を止めるために、もっと多くのことをしなければならない」とトランプ氏は述べ、関税が中国への圧力となると主張した。

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背景と影響

フェンタニルは、オピオイド系の強力な合成麻薬で、米国では年間数万人の死者を出している。米国政府は、中国がこの麻薬の前駆物質の主要な供給源であると指摘している。

今回の関税発表は、トランプ氏が大統領在任中に中国に対して仕掛けた貿易戦争の延長線上にある。当時、トランプ氏は中国からの輸入品に最大25%の関税を課し、中国も報復関税で応じたことで、両国間の貿易摩擦が激化した。

専門家は、今回の追加関税が米国経済にも悪影響を及ぼす可能性を指摘する。輸入品の価格上昇は、消費者物価の上昇やサプライチェーンの混乱を招く恐れがある。

中国の反応

中国政府は、トランプ氏の発表に対して即座に反論。商務省の報道官は「中国はフェンタニルの取り締まりにおいて国際的に認められた努力をしてきた。米国の一方的な関税措置は、国際貿易のルールに違反する」と述べた。

また、中国外務省は「米国が関税を課せば、中国は必要な措置を講じて自国の利益を守る」と警告しており、報復関税の可能性を示唆している。

今後の見通し

トランプ氏の追加関税発表は、2024年大統領選挙を控えた政治的な動きとも分析されている。対中強硬姿勢は、有権者の支持を得るための戦略の一環と見られる。

一方、バイデン政権はこれまでのところ、トランプ氏の発表に対して公式なコメントを避けている。しかし、米国政府内では、関税が米中関係のさらなる悪化を招くとの懸念も出ている。

今回の関税措置が実際に発動されるかどうかは不透明だが、米中両国の緊張が高まる中、世界経済への影響が注視される。

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