米国とイランの代表団は21日、仲介国を交えて最終合意に向けた協議をスイスで開始した。イラン側は、イスラエルによるレバノン攻撃を理由に、ホルムズ海峡を再び封鎖すると表明しており、緊張が高まっている。
トランプ大統領とペゼシュキアン大統領が覚書に署名
ドナルド・トランプ米大統領とイランのマスード・ペゼシュキアン大統領は17日、戦闘終結に向けた覚書に署名した。両国は60日間の期限内に交渉を行い、最終合意を目指す。
カタール外務省は声明で、スイス・ルツェルン湖近くにあるビュルゲンシュトックにおいて、米国とイランに加えて仲介国のパキスタンとカタールの代表団による「初めてのハイレベル会合」が開催されたと発表し、「覚書で取り上げられたすべての側面を網羅する包括的かつ持続的な合意につながることを望む」と述べた。
イラン国営放送が協議内容を報道
イラン国営放送IRIBも、「レバノンでの包括的な停戦とイランの凍結資産を話し合う会合が行われている」と報じた。
米国の代表団を率いるJ・D・バンス副大統領は協議冒頭、「歴史的な会合だ」と述べ、「イランの人々との関係を変革するために新たな一歩を踏み出すこと」が協議の目標だと語った。
イラン側はレバノン停戦を前提に
ただ、イラン外務省のエスマエイル・バカエイ報道官はX(旧ツイッター)に「レバノンでの戦争が終わらない限り、最終合意のための交渉段階に入ることはできない」と協議直前に投稿した。
今回の協議は、中東地域の安定にとって重要な転機となる可能性がある。ホルムズ海峡封鎖の脅威は世界のエネルギー市場に影響を及ぼす懸念があり、国際社会は協議の行方を注視している。



