中国の習近平国家主席は30日、キルギスとエジプト訪問の日程を開始した。キルギスでは、中国とロシアが主導する上海協力機構(SCO)首脳会議に出席し、その後にエジプトへ向かう。9月下旬には訪米が予定されているほか、同月中旬にはインドで開かれるBRICS首脳会議に出席するため、約7年ぶりに訪印するとの観測も浮上している。
SCO首脳会議出席とエジプト歴訪
習氏は、キルギスの首都ビシケクで今月31日に開幕するSCO首脳会議に出席する。中国外務省によると、習氏は28日、キルギスの国営カバル通信などに寄稿し、「変動が入り交じる国際・地域情勢に直面する中、双方は多国間枠組みの中で緊密に連携している」と強調した。
SCO首脳会議には、米国との対立が激化しているロシアのプーチン大統領や、イランのペゼシュキアン大統領も出席する見通しだ。その後、習氏はエジプトを約10年ぶりに訪問する。エジプトは、米国とイランの戦闘で仲介に取り組んでおり、中国は側面支援を強調するとみられる。
9月の外遊ラッシュと訪米・訪印観測
習氏の外遊は、6月の北朝鮮訪問に続き今年2回目となる。近年、習氏は外国首脳を中国に招いて会談することが多く、外遊機会が減っているが、9月は近年では珍しい外遊ラッシュになる可能性がある。
トランプ米大統領は今年5月の訪中時、習氏を9月24日にホワイトハウスへ招待したと明らかにした。米ニュースサイトのポリティコは今月中旬、習氏が9月23~25日にワシントンを訪問し、24日にホワイトハウスでトランプ氏と会談する予定だと報じた。ロイター通信は今月24日、習氏がインドの首都ニューデリーで9月12、13両日に開かれるBRICS首脳会議に出席するため、約7年ぶりに訪印する見通しだと報じた。
トランプ氏との会談を控える中、グローバルサウス(新興・途上国)の結束を誇示する考えとみられる。10月には中国共産党の重要会議である第20期中央委員会第5回総会(5中総会)が開かれる予定となっており、その前に外交面での成果を示すという思惑もうかがわれる。



