米強制送還のベネズエラ人、帰国日に地震で多数死亡、当局が現場封鎖
米強制送還のベネズエラ人、帰国日に地震で多数死亡

ベネズエラ北部ラグアイラ州の町マクート。7月10日、かつて4階建てのホテルがあった場所は、完全な更地になっていた。米国から強制送還されたベネズエラ人が収容されたホテルがあった場所だ。地震で建物が崩壊し、がれきは崖の下に廃棄されていた。

地震発生から3週間、ホテル跡地だけがれき撤去完了

この国を大規模な地震が襲ったのは6月24日。ベネズエラ政府によると、地震による死者は7月中旬に4800人を超えた。行方不明者数の発表はなく、被害の全容はわかっていない。ラグアイラ州一帯では、地震発生から時間が経っても、行方不明者の捜索やがれきの撤去がなかなか進まない。ところが、ホテルがあった場所は、がれきが崖の斜面の下に廃棄され、作業の早さが際立っていた。

撮影を制止された後、別の兵士がやってきて、すぐに立ち去るように指示された。4日前に同じ場所を訪れた際には、情報機関の職員が路上に常駐しており、敷地に立ち入ることすらできなかった。

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強制送還者131人収容、翌朝には家族のもとへ行くはずが

匿名を条件に取材に応じたベネズエラの当局関係者によると、ホテルには、地震の発生時、米国から強制送還されたばかりの131人のベネズエラ人が収容されていた。ホテルは国際空港の近くにあり、地震当日の6月24日に到着した人たちだったという。身元の確認や身体検査を済ませ、翌朝、それぞれが家族や親類のもとに向かうことになっていた。だが、午後6時ごろ、マグニチュード7超の大地震が2度にわたって発生。ホテルが崩落して収容者が生き埋めになり、「約40人が死亡した」という。実際の死者はさらに多いとの見方もある。

ベネズエラ政府によると、この日に米国から到着した強制送還の便には、子ども7人を含む146人が乗っていたという。

政府は現場への立ち入り厳しく制限、被害状況も非公開

ベネズエラ政府は現場への立ち入りを厳しく制限し、被害状況も公表していない。地震発生の直後、複数の海外メディアがこの出来事を報じたが、死者数などは伝えられていなかった。米国への配慮との見方も、背景に何があるのか。トランプ第2次政権は「史上最大級の強制送還作戦」を掲げ、ベネズエラからの移民を次々と送り返している。今回の地震による死者の存在は、両国関係に影を落とす可能性がある。

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