ウクライナ最高会議(議会)は16日、国営石油・ガス企業「ナフトガス」の最高経営責任者(CEO)を務めてきたセルヒー・コレツキー氏(48)を新首相に承認した。ゼレンスキー大統領の指名に基づくもので、前任のスビリデンコ氏は13日に辞表を提出していた。
エネルギー専門家を首相に起用
ロイター通信によると、ゼレンスキー氏は15日の記者団に対し、「優先すべきことは明らかで、冬に備えることだ」と説明。ロシアが毎冬、ウクライナのエネルギー施設を攻撃していることを踏まえ、ガス供給に精通したコレツキー氏が「首相に最もふさわしい」と述べた。
ウクライナメディアによれば、コレツキー氏は大学で機械工学や経営管理を学んだ後、民間のエネルギー企業で20年以上勤務。2022年2月のロシア全面侵攻後は、国の管理下にある石油関連企業2社で取締役を歴任し、2025年5月にナフトガスのCEOに就任していた。
国防相交代に波紋
今回の内閣改造では、人気の高い国防相の交代も含まれており、国内からは反発の声が上がっている。国防相はドローン攻撃などで成果を挙げ、国民からの支持を得ていたが、ゼレンスキー氏は12日に「内閣の刷新が必要だ」と主張し、交代を推進した。
新首相のコレツキー氏はエネルギー分野での実績が評価された一方、政治経験の不足を懸念する声もある。今後、冬に向けたエネルギー安全保障の強化と、対米関係をにらんだ外交体制の再構築が課題となる。



