富山―台北便が6年半ぶり再開、到着便はほぼ満席 今後の継続が課題
富山―台北便が6年半ぶり再開 到着便は満席

富山空港(愛称・富山高山すし空港)と台北を結ぶ定期航空便が6年半ぶりに再開し、20日に到着便が運航された。県職員らが到着した観光客を出迎えた。到着便はほぼ満席だった一方、同日の富山発便は約半数が空席となり、今後の搭乗率や他の国際便への影響に注目が集まっている。

歓迎の放水と乗客の声

午後6時ごろ、乗客178人を乗せた航空機が空港に到着。滑走路では消防車が歓迎の放水を行い、ロビーでは県職員らが中国語で「ようこそ」と呼びかけ乗客を出迎えた。家族3人で訪れた黄聖棕さん(50)は「温かい歓迎に驚いた。富山は2回目で、富山市内の公園や美術館が楽しみ」と話した。岐阜県高山市や長野県の上高地も訪れる予定で、「5日では足りない」と笑顔を見せた。

定期便はチャイナエアラインが運航し、8月20日から10月24日までの毎週月曜と木曜にそれぞれ1往復し、計19往復となる。到着便の搭乗率は98.9%だった。

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台北便再開の経緯と他の国際線への期待

台北便は2012年に運航が始まったが、コロナ禍の影響で2020年3月に運休。その後は臨時便のみの運航だったが、機材繰りがついたとして再開された。富山空港を発着する国際便は、台北便のほかソウル便(1993年開始)、大連便(1998年)、上海便(2005年)があったが、コロナ禍などの影響で2025年の上海便を最後に定期便はすべて運休していた。山崎秀之・県航空政策課長は「台湾便をはずみに他の路線の復便につなげたい」と話している。

富山発便の搭乗率と課題

同日、台北に向かう富山発の便も午後7時ごろに出発。夏休みを利用して家族4人で訪台する富山市の会社員豊泉裕司さん(54)は「以前は大阪経由だったが直行便があるのは便利。動物園でパンダを見たい」と期待していた。しかし、この便の乗客数は97人と台北発の半数ほどで、搭乗率は53.9%だった。定期便の継続にはアウトバウンド(日本人の海外旅行客)需要の取り込みが欠かせず、一層の売り込みが求められる。

旅行会社向け説明会で台湾観光をアピール

台北便再開を受け、7月下旬には国内の旅行会社向けの説明会が開かれた。チャイナエアラインはダイヤの利便性をアピール。富山を正午ごろ出発する月曜便で台北に午後2時40分(現地時間)に到着し、復路は木曜の午後2時ごろ(同)台北発で日本時間午後6時ごろに富山に到着する。同社名古屋支店の伊藤勲・旅客営業部長は「日本からの旅行客にとってはベストなスケジュールだ」と強調した。さらに、台北到着後、約2時間の乗り継ぎ時間で欧米各地に向かう便が充実していると説明し、新たな旅行商品の開発を訴えた。

説明会には台湾観光協会の担当者も参加。黒部市の黒部峡谷鉄道の「姉妹鉄道」である登山鉄道「阿里山森林鉄道」などの人気観光スポットを紹介し、「富山から一人でも多く台湾に来てもらいたい」とアピールしていた。

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