アフガニスタンの首都カブールは現在、不動産開発ブームに沸いている。統治能力を疑問視されてきたタリバンだが、繰り出した政策の一つが大きなインパクトを与えた。
建て替えが進む住宅街
首都北西部のカイルカナ地区は、数万戸が立ち並ぶ古い住宅地。日干しれんがを使った2階建ての家がほとんどだったが、至る所でコンクリートと焼きれんがを使った4階建てへの建て替えが進む。
自宅を建て替え中のファリド・アフマドさん(41)は、「ここには55年前に父が建てた2階建てがあった。当局のおかげで自己負担ゼロで4階建てが建つ」と笑顔で話す。完成後は二つの階を自宅用とし、残る二つの階は売りに出す。それで建設費用15万ドル(約2400万円)をまかなえるという。
不動産仲介業のシャフィウラ・アフィズィさん(40)は、「すでに半分が建て替わった。10年で全部高層化する」とみる。
規制緩和がもたらした変化
転機は3年前、タリバン当局が発布した新たな建築規制だ。細い路地に面した家は4階まで建設が認められるようになり、これが開発を後押しした。
この規制緩和により、カブール市内の地価は3倍に上昇したという。さらに、新築の家には全戸に監視カメラの設置が義務づけられており、タリバンの異様な統治の一端がうかがえる。



