韓国政府は31日、英国の欧州連合(EU)離脱後も自由貿易協定(FTA)を維持するため、改定された韓英FTAの批准手続きを完了したと発表した。これにより、両国間の貿易は従来の関税撤廃や特恵措置を継続して受けられることになる。
批准の背景と経緯
英国は2020年1月にEUを離脱し、離脱移行期間が2020年12月末に終了した。これに伴い、韓国とEUの間で発効していたFTAは英国には適用されなくなるため、韓国と英国は新たな二国間FTAを急ピッチで進めてきた。両国は2019年8月に基本合意に達し、2020年10月に正式署名。その後、韓国国会での批准同意を経て、今回国会での批准手続きが完了した。
協定の主な内容
改定された韓英FTAは、既存の韓国-EU FTAと同等の水準の関税撤廃やサービス貿易の自由化を規定している。具体的には、韓国と英国の間で貿易される大半の工業製品の関税が即時撤廃され、農水産品についても段階的な関税削減が行われる。また、知的財産権の保護や政府調達の透明性確保なども盛り込まれている。
経済的な影響と期待
韓国政府は、今回のFTA批准により、両国間の貿易が安定的に継続され、企業の不確実性が低減されると期待している。韓国の対英輸出は主に自動車、半導体、石油化学製品などで、英国からの輸入は機械類や医薬品などが多い。韓国産業通商資源部の関係者は「FTAの早期発効により、両国企業の貿易コスト削減や市場アクセス改善が図られる」と述べている。
今後の展望
韓英FTAは、批准完了後、両国政府間の通告を経て発効する。韓国政府は、英国との貿易関係をさらに強化するため、今後も投資やサービス分野での協力拡大を検討していく方針。また、英国もアジア太平洋地域での貿易ネットワーク拡大の一環として、韓国との連携を重視している。



