米東部メーン州ビデフォードで2026年7月13日、移民税関捜査局(ICE)の捜査官による発砲事件で、コロンビア人の26歳男性が死亡した。米メディアが報じた。強硬な移民取り締まりを掲げるトランプ政権の下、7日にも南部テキサス州で同様の事件が発生したばかりで、政権への批判が改めて高まっている。
事件の詳細と地元の反応
複数のメディアによると、事件は13日午前、メーン州ビデフォードの交差点で発生。地元の移民支援団体の話として、死亡したのはコロンビア人の26歳で、米国内での就労許可があったと報じている。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、メーン州選出のピングリー下院議員は「ICEの捜査官が車の窓越しに発砲し、車内の人物が死亡したとの報告を受けた」と語ったという。
テキサス州での事件と抗議の広がり
一方、7日のテキサス州での事件では、メキシコ国籍の男性(52)がヒューストンでICEの捜査官に拳銃で撃たれて死亡。地元では抗議の声が上がっている。トランプ政権の看板政策である強制送還の強化に伴い、移民コミュニティの不安と怒りが高まっている。
両事件を受け、全米各地で抗議活動が発生。ビデフォードでは13日、地元住民や移民支援団体が集まり、警察の過剰な武力行使に抗議した。ヒューストンでも同様の抗議が続いており、政権の移民政策への批判が強まっている。
トランプ政権への影響
トランプ政権は就任以来、移民取り締まりを最優先課題としてきた。強制送還の対象を拡大し、ICEの権限を強化した結果、捜査官による発砲事件が相次いでいる。今回の1週間での2件の発砲死亡事件は、政権の移民政策の過激さを象徴するものとして、国内外から批判を浴びている。
移民支援団体は「ICEの捜査官が発砲をためらわない文化が問題だ」と指摘。一方、政権側は「法の執行過程でのやむを得ない措置」と説明しているが、市民の不信感は募る一方だ。



