ロシアと中国が主導する国際組織「上海協力機構」(SCO)の首脳会議が8月31日と9月1日、中央アジア・キルギスの首都ビシケクで開かれる。31日はプーチン露大統領と中国の習近平国家主席の会談など加盟国首脳陣による一連の二国間会談が行われ、1日には首脳会議の全体会合が予定されている。SCOを欧米主導の世界秩序への対抗軸として位置付ける中露は、首脳会議を通じてSCOの結束を再確認する構えだ。
ウシャコフ氏がSCOの意義を強調
ウシャコフ露大統領補佐官は首脳会議に先立ち、SCOについて「最も権威ある地域連合体の一つ」だと指摘。また、「形成されつつある(欧米一極集中ではない)多極的世界の中心の一つ」だと強調した。
ビシケク宣言やSCO開発銀行設立協議へ
ウシャコフ氏によると、首脳会議の主要行事である全体会合では、経済問題や地域・国際問題に焦点を当てた共同宣言「ビシケク宣言」など計20以上の文書への署名が見込まれる。また、正式加盟国ではないSCOのオブザーバー国と対話パートナー国を単一の「SCOパートナー国」としてまとめることも決定される見通しだという。
今回の首脳会議では、中国が提唱する新たな国際金融機関「SCO開発銀行」の将来的な設立に向けた協議も進められる可能性がある。SCO開発銀行は中国の人民元での決済を軸にすることが見込まれており、世界経済における米ドルの役割を切り崩す思惑が指摘されている。
SCOの構成国とオブザーバー国
SCOは中露に加え、ベラルーシとインド、パキスタン、イラン、中央アジア4カ国の計10カ国で構成。このほか、アフガニスタンとモンゴルの計2カ国がオブザーバー国、トルコやアゼルバイジャン、アルメニアなど計15カ国が対話パートナー国となっている。



