米ルビオ国務長官が訪印、エネルギー協力拡大が焦点に ロシア産原油問題で関係改善模索
米ルビオ長官が訪印、エネルギー協力拡大が焦点に

米国のルビオ国務長官が20日からインドを訪れ、ジャイシャンカル外相らとの会談に臨んだ。両国の貿易交渉が難航するなか、エネルギー問題での協力拡大が議題になったとみられ、今後どこまで具体化するかが注目される。

2度目の訪印、西部ムンバイで会談

ルビオ氏の訪印は、日米印オーストラリアの戦略対話「QUAD(クアッド)」外相会合に出席した今年5月に続き、2度目だ。今回は西部ムンバイでジャイシャンカル氏のほか、企業関係者らと面会する。21日には西部グジャラート州ジャムナガルを訪れ、インド大手リライアンス・インダストリーズが運営する、単一拠点として世界最大とされる製油所を視察する予定だ。

ジャムナガル訪問に注目

特に注目されるのがジャムナガル訪問。トランプ米大統領は3月、米国での新たな製油所建設にリライアンスが投資するとSNSに投稿していた。今回のルビオ氏の訪問では、両国の企業間の協力を含めて、エネルギー分野でどこまで関係を深められるかが焦点となる。

ロシア産原油購入を継続するインド

両国の関係は第2次トランプ政権になってから悪化した。米国は2025年、インドがロシア産原油を購入していることを理由に25%の追加関税を課し、一時は、対象となるインド製品への関税率を計50%に引き上げた。一方で、米国がインドの隣国パキスタンとの関係を深めていることにも、インドでは警戒感が広がっている。

関係改善が模索されるなかでも、インドはロシア産原油の購入を続けてきた。インド政府が公表した26年7月の調達実績によると、ロシアが最大の原油供給国。アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、ベネズエラなどが続く。インドの「戦略的自律」外交の行方は、14億人の人口を抱えるインドのエネルギー政策と外交姿勢の両方を左右する課題となっている。