ロシア極東の沿海地方と北朝鮮の間を流れる豆満江にかかる道路橋が完成し、7日に式典が開かれた。ロシアは貿易や観光の関係拡大を目的としているが、ウクライナ全面侵攻後に両国の軍事協力が拡大しており、侵攻に投入される兵士や兵器の輸送に使われる懸念がある。
式典で両国首脳が参加
式典には、ロシアのミシュスチン首相がオンラインで参加し、「両国は実質的に全分野で協力し、地域の安全保障と安定のために協力している」と述べた。北朝鮮側からは朴泰成首相が出席した。
橋の概要と命名
ロシアメディアによると、橋は全長約5キロで川を渡る部分は約1キロ。1日に車両300台と2325人が通過でき、将来の拡張も可能だとしている。金正恩総書記の祖父で、初代指導者の金日成主席を暗殺から守ったソ連兵にちなみ、「ヤコブ・ノビチェンコ橋」と名付けられたという。
建設の経緯と今後の計画
両国は2024年6月、プーチン大統領が訪朝した際に橋の建設で合意し、翌年に工事が始まった。すでにロシア極東と北朝鮮の間には鉄道が通っているが、道路橋が開通すれば、トラックなどでより機動的に輸送できる可能性がある。両国を結ぶバス路線も年内に開設する計画だ。ロシア側は、輸送量が増えて物流コストが削減できれば、貿易も拡大できると期待する。
英公共放送BBCは5月、橋の完成が軍事輸送に使われる可能性を報じている。



