還暦バックパッカー教授がコスタリカで見た、軍隊なき国の幸せな人々
還暦バックパッカー教授がコスタリカで見た幸福

中米・コスタリカを旅した立命館大学ビジネススクール教授の河瀬誠氏が、幸福度世界4位の「楽園」で見た光景を報告する。今回訪れたのは、雨季には常に霧に包まれる「熱帯雲霧林」という独特な生態系を持つ自然保護区だ。400種以上の鳥たちの楽園としても有名で、「鳥好き」を公言する河瀬教授もこの訪問を心待ちにしていた。

熱帯雲霧林でのトレッキング

初日は保護区内の山荘に宿泊し、翌朝にトレッキング・ツアーに出発した。ガイドは植物学と環境工学の分野で働く専門職の男性で、副業としてガイドをしており、流暢な英語で丁寧に説明してくれた。

よく整備されたトレイルには、鳥目当ての巨大望遠レンズを抱えた人々が何人もいた。皆の目当ては世界一美しい鳥ともいわれる、緑色に輝くケッツァルだ。トレッキングに参加しても見ることは稀だというが、河瀬教授は幸運にもその姿を双眼鏡越しに拝むことができた。

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その他にも、金属音のような声で鳴くソリティアや、カラフルに飛び回る小さなハチドリなど、たくさんの種類の鳥を見ることができた。植物や蝶にも多数の独自種があるそうで、植物好きや昆虫好きにとってはたまらない場所だろう。

「今はとても幸せ」と話すドライバーたち

午後には温泉街フォルトゥナへ移動した。道中の景色は素晴らしく、高原地帯からアレナル火山を望む湖畔の道を走った。アレナル火山は標高1600メートル、富士山のような美しい活火山だ。山の西に広がるアレナル湖は、1979年に発電用に造成された人造湖で、面積は芦ノ湖の12倍。「芦ノ湖に映える富士山」といった感じの風景が、4時間のドライブの間ずっと続いた。

コスタリカという国の特徴は、1949年の憲法で軍隊を廃止したことだ。その分、教育や医療、環境保全に予算を充てており、国民の幸福度は世界トップクラスを維持している。現地のドライバーたちは口を揃えて「今はとても幸せ」と語ったという。軍隊を持たないこの国が、未来をどのように選んでいるのか。河瀬教授はその一端を旅の中で感じ取ったようだ。

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