済州道の北朝鮮支援、大物スパイ関与の詐欺疑惑 韓国メディア報道
済州道の北朝鮮支援、大物スパイ関与の詐欺疑惑

韓国・済州道は今年6月、腎臓の人工透析機材や松の薬剤、かんきつ類の苗木などを北朝鮮に送ったと発表した。道代表団が2月、北京で北朝鮮関係者と協議し支援を決定、3月に韓国統一省に申請し承認を受けたという。物資は仁川港から中国大連を経由し、5月4日に北朝鮮南浦港に到着したとされる。

南北関係の緊張の中で実現した支援

しかし、北朝鮮の金正恩総書記は2023年12月、韓国との関係を「敵対的な国家関係」と宣言し、2024年3月の最高人民会議でも韓国を「最も敵対的な国家」と呼んだ。複数の脱北者によれば、北朝鮮当局は韓国のドラマや映画の視聴を厳禁し、韓国製製品も「韓国製」表記を消して使用しているという。こうした中で支援物資が届いたこと自体が不自然だと指摘する声がある。

韓国メディアは、この支援計画に大物スパイが関与し、詐欺であった可能性を報じている。済州道の発表では、道代表団が北京で北朝鮮側と会談したとされるが、その詳細や統一省の承認プロセスに疑惑が浮上している。

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進歩勢力と北朝鮮への親近感

韓国の進歩(革新)勢力は、軍事政権に抵抗した歴史を正統性とし、軍事政権と対立した北朝鮮に親近感を持つ傾向がある。李在明大統領も京畿道知事時代に訪朝を検討するなど、北朝鮮との対話に前向きだった。しかし、大統領就任後も対話は進展していない。

今回の支援を巡る疑惑は、南北交流の実態と政治的な思惑を浮き彫りにしている。専門家は、北朝鮮が韓国の影響力を排除する中で、支援物資が届いた経緯を慎重に検証する必要があると指摘する。

本稿は連載「北朝鮮の表と裏」の一部であり、詳細は有料記事で提供される。

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