日本からジャイアントパンダがいなくなって27日で半年となった。日中関係の悪化で中国から新たな貸与が見通せないなか、海外への「パンダツアー」が注目を集める。日本生まれのパンダは中国でも人気があり、東京・上野動物園生まれの双子のシャオシャオとレイレイの一般公開を待ち望む声が上がっている。
「パンダゼロ」半年、中国ツアーに関心
中国四川省雅安にあるジャイアントパンダ保護研究センターには、日本からの観光客が多く訪れている。シャオシャオとレイレイはまだ一般公開されていないが、2頭の姉で2023年に返還されたシャンシャンが竹を食べる様子を間近に見ることができる。6月にパンダツアーに参加した埼玉県のパート女性(59)は「久々に会えてうれしい」と笑顔を見せた。
旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)によると、日本で「パンダゼロ」となった1月以降、「双子の公開日に立ち会いたい」「海外旅行と合わせてパンダが見たい」などの要望が寄せられたという。HISでは四川省以外に香港や台湾でパンダが見られるツアーの販売も始めた。日本国内で見られない分、海外へのパンダツアーへの関心が高まっているようだ。
中国で人気の日本生まれパンダ
日本生まれのパンダは中国でも人気だ。四川省にある成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地では、桃浜(トウヒン)など和歌山・アドベンチャーワールド生まれのパンダが暮らしている。福建省アモイの会社員郭瑞遵さん(30)は「日本から戻ってきたパンダは愛嬌があってどれもかわいい」と話す。
保護研究センターもシャオシャオとレイレイの様子を映した動画を頻繁にSNSに投稿。7月15日の投稿では2頭が竹を食べる元気な様子を伝えた。中国では日本のパンダは大事に育てられてきたとの評価があり、日本人に愛されたパンダに「早く会いたい」といった声が上がる。
パンダ誘致の難しさ
一方、日本の自治体が力を入れてきたパンダの誘致の実現は難しそうだ。中国当局はパンダの貸与を「外交カード」として利用してきた経緯があり、日中関係の好転が待たれる。



