イスラエルの治安部隊は25日、東エルサレム北部のカランディアにある国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職業訓練校に侵入し、施設を接収した。イスラエルは、昨年1月に施行したUNRWAの活動を禁止する法律に基づいた措置とするが、国連は「国連施設は国際法で保護されている」と非難している。
接収の経緯と国連の反応
UNRWAなどによると、25日午前10時頃、装甲車4台や武器を持った部隊約40人が施設に侵入した。施設には職員20人がいたが退去を命じられた。イスラエルは2023年10月のイスラム主義組織ハマスによる奇襲にUNRWA職員が関与したとしており、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は25日、「虐殺に関与した職員を擁する組織の活動を許さない」との声明を出した。
訓練校の役割と抗議活動
1952年設立の同校はパレスチナ最大の職業訓練校で、車の修理や電気工事などを難民に教え、人材を送り出してきた。周辺には抗議する若者が集まって石を投げ、治安部隊の発砲で少なくとも2人が負傷した。同校で学んだエアコン修理で生計を立てるアベッド・マフムードさん(20)は「この学校がなくなると、若者はどこで職業訓練を受ければいいのか」と憤った。



