中国税関当局が20日に公表した貿易データによると、7月の中国から日本へのレアアース(希土類)磁石の輸出量は前年同月比52.2%減の111トンとなった。下げ幅は昨年6月以来、1年1か月ぶりの大きさとなった。
高市首相答弁がきっかけか
高市首相の台湾有事を巡る国会答弁をきっかけに中国政府は経済的威圧を強めており、絞り込みが一段と厳しくなっている模様だ。
輸出全体は微減、米韓向けは増加
輸出全体は3.6%減の5375トンだった。米国向けは4.6%増の647トン、韓国向けは19.3%増の606トンなどと増加した。日本向けに抑えた分を、日本以外の国に輸出した可能性もある。
規制強化の背景
中国政府は今年1月以降、日本へレアアースを含むデュアルユース(軍民両用)製品の輸出規制を強化し、一部企業には輸出を禁止している。レアアース磁石は電子機器や電気自動車(EV)などのモーターなどに広く使用されている。また、デュアルユース製品に含まれるレアメタル(希少金属)のひとつで、切削用の超硬工具などに使われている炭化タングステンも今年2月以降、6か月連続で輸出量がゼロとなった。



