中国人民解放軍で台湾方面を管轄する東部戦区は12日、中国とインドネシアの両海軍が同日に台湾東方の海域で合同航行訓練を行ったと発表した。東部戦区は訓練について「双方の実務協力と、地域の平和と安定を共に守るという積極的な意思と行動力を十分に示した」と強調した。
訓練の内容と中国の狙い
東部戦区の発表によると、両海軍の艦艇が編隊を組み、海上での通信や補給といった訓練を行った。中国側には、台湾東方海域での活動を常態化させ、管轄権を主張する海域を拡大させる狙いがあるとみられる。
背景にある日本とフィリピンの動き
中国側は、台湾東方の海域で活動を積極化させている。6月には自然資源省が海洋環境調査を行ったほか、交通運輸省が特別取締活動を行った。きっかけとなったのは、日本とフィリピンが5月に行った首脳会談だ。共同声明で、両国間の排他的経済水域(EEZ)と大陸棚の海洋境界を画定するための正式交渉を開始することで合意。中国側は、交渉対象となる海域が、中国が「領土の一部」とする台湾の東方にあることから、「中国の海洋権益を深刻に侵害する」と反発している。
中国とインドネシアの安全保障協力
中国とインドネシアは昨年4月に外務・国防閣僚協議(2プラス2)を開くなど安全保障面での協力拡大を進めている。



