2024年のバングラデシュ政変で隣接するインドに逃亡したハシナ前首相が、長年にわたって微妙な両国関係をかき乱している。今月5日にインドからオンライン演説して政変を非難し、バングラデシュ政府は反発。インド政府はわれ関せずの立場だ。
政変の経緯と反インド感情
強権体制に対する反発から24年8月に若者らが暴徒化。ハシナ氏はインドに逃れ、バングラデシュ国民の間で反インド感情が高まった。両国関係が冷え込んだ一方、両国は台頭する中国を意識して経済や安全保障で協力を模索する複雑な関係が続く。
ハシナ氏の主張と政府の反応
「学生たちは操られた。プロパガンダが広められた」。ハシナ氏はオンライン演説し時折涙声になりながら、政変の発端になった学生デモが政治的に利用されたと主張した。ハシナ氏は25年11月、デモ参加者の弾圧や殺害に関与した罪で死刑判決を受けている。バングラデシュ政府は「大量虐殺犯がメディアとの対話を許されたことへの強い憤り」を表明した。



