「いつの間にか富裕層」はアルファードに乗らない…資産1億円超の会社員が選ぶ車と投資先
「いつの間にか富裕層」はアルファードに乗らない…資産1億円超の会社員が選ぶ車

「富裕層」という言葉から、高級車や派手な生活を思い浮かべる人は多い。しかし、現代日本の富裕層は二極化している。年収数億円のトップ経営者がいる一方で、堅実な生活を続けながら純金融資産1億円を超える「いつの間にか富裕層」が増えている。彼らはどのような価値判断でお金を使い、資産を築いているのか。ファイナンシャルプランナーの内田英子氏、富裕層マーケティングの西田理一郎氏、野村総合研究所(NRI)の調査から、その生態を探る。

「いつの間にか富裕層」の車選び:アルファードを避ける理由

内田英子氏によると、資産1億円を超えても、多くの「いつの間にか富裕層」は普通の会社員のまま堅実な生活を送る。その傾向は車の選び方に顕著に表れる。彼らはトヨタ・アルファードのようなミニバンではなく、燃費が良く維持費の安いコンパクトカーや実用的なセダンを好む。ステータスシンボルとしての高級車ではなく、コストパフォーマンスと実用性を重視する。この選択が、資産を減らさずに増やす戦略の一端である。

年収3億円経営者が集う「THE MAGARIGAWA CLUB」の実態

一方、西田理一郎氏は千葉県南房総市に2023年オープンした会員制高級ドライビングコース「THE MAGARIGAWA CLUB」を取材。東京ディズニーランドの2倍の広さを誇り、会員権はオープン時で3600万円(現在非公開)。年収3億円クラスの経営者たちがフェラーリで爆走し、ワインだけで250万円が飛ぶような遊び場だ。しかし、これは「いつの間にか富裕層」ではなく、トップ経営者の世界。富裕層の中でも、そのお金の使い方は大きく異なる。

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野村総研が明かす「いつの間にか富裕層」の3類型

野村総合研究所の独自調査によると、働きながら金融資産を形成した「いつの間にか富裕層」には、ステータスを示す高級な買い物をする傾向がほとんど見られない。彼らは投資先として高級外車や絵画ではなく、株式や投資信託、不動産などの地味な資産を選ぶ。NRIは資産形成の経路によって3つの類型に分類する。第一は「コツコツ積立型」で、新NISAや企業型確定拠出年金(DC)を活用。第二は「不動産活用型」で、賃貸経営などで資産を拡大。第三は「事業承継・相続型」で、家族経営の事業を引き継いだケースだ。いずれも、目立たず堅実な方法で資産を増やしている。

「いつの間にか富裕層」になるためのヒント

内田氏は「いつの間にか富裕層」からの相談を受ける中で、彼らが共通して持つ価値観を指摘する。それは「見せびらかさない」「無駄遣いをしない」「長期的な視点で投資する」の3つ。車選び一つとっても、他人の目ではなく自分の生活に合ったものを選ぶ。このような姿勢が、長期的な資産形成につながっている。富裕層の生態を知ることは、自身の資産形成やお金の使い方のヒントになるだろう。

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