家電量販店で働く妻を持つ筆者が、その妻から聞いた「ポイ活カード」営業の苦労をコラムで明かした。妻は販売員として働いているが、店舗ではポイントカード(通称ポイ活カード)の加入者数を増やすためのノルマが課せられており、そのストレスは小さくないという。
「ポイ活カード」とは何か
ポイ活カードは、家電量販店などが発行するポイントカードの一種で、買い物ごとにポイントが貯まり、次回以降の支払いに使える。しかし、単なるポイントカードではなく、クレジット機能や電子マネー機能が付帯している場合も多く、顧客にとってはメリットがある一方で、販売員にとっては強引な勧誘を強いられる原因となっている。
妻によると、店舗では一日に何枚のカードを発行したかが厳しく管理されており、ノルマを達成できないと上司から叱責されたり、シフトを減らされたりすることもあるという。そのため、レジでの会計時に全ての顧客に対してカード加入を勧めることが義務付けられており、断られても粘り強く説得しなければならない。
断られると凹む、販売員の本音
筆者は「妻は『ポイ活カードの営業が本当に嫌だ』とよく愚痴る」と述べている。特に、忙しい時間帯に次々と顧客に断られると、精神的に消耗するという。また、中には「もう結構です」と冷たく言われることもあり、そのたびに落ち込んでしまうそうだ。
「ポイ活カードの営業は、販売員のメンタルをすり減らす」と筆者は指摘する。さらに、カードのメリットを説明しても、顧客が既に他店のポイントカードを持っている場合や、クレジットカードの審査に通りたくない場合など、断る理由は様々で、販売員としてはどうしようもない。
業界の構造的な問題
この問題は、家電量販店に限った話ではない。様々な小売業で、ポイントカードや会員カードの加入促進が販売員のノルマとして課せられている。背景には、企業が顧客データを収集し、囲い込みを図る戦略がある。しかし、そのしわ寄せが現場の販売員に来ているのが現状だ。
筆者は「妻が辞めないでいてくれることを願うばかりだ」と締めくくり、販売員の苦労を理解してほしいと訴えている。消費者としては、断る際に少しでも優しい言葉をかけることが、販売員の助けになるかもしれない。



