「ゆっくり話す人はモテる」という言葉を聞いたことがある人は多いだろう。また、「センスのある人になりたい」と思った経験もあるかもしれない。一見すると無関係に思える「会話のテンポ」「モテること」「センスのよさ」には、実は共通する考え方があるという。今回は『自分の言葉で話せるようになりましょう。』(ダイヤモンド社)から、モテる人やセンスのいい人に共通する考え方を紹介する。
センスは誰にでもある
センスは特別なもので、才能のある人にしかないと思っている人もいるかもしれない。しかし、センスとは感覚や感性、感じ取る力のこと。誰にでもあるものだ。赤ちゃんの頃、私たちは言葉を話す前から何かを感じていた。暑い、気持ち悪い、お腹すいた、といった生理的な反応だけでなく、母親の声に安心し、きれいな色のおもちゃに手を伸ばし、知らない人を見て泣く。誰に教わるわけでもなく、私たちは確かに何かを感じ取っていた。つまり、センスは誰にでもある。
では、なぜセンスのいい人と悪い人が存在するのか。その理由は、センス(感性)には向きがあり、センスがいい人と悪い人では向いている方向が違うからだ。
コミュニケーションの悩みは感性の矢印が外に向いている状態
センスよく生きる前に、人間関係やコミュニケーションの悩みをなんとかしたい、と思う人も多いだろう。コミュニケーションや人間関係について考えると、コミュニケーションに悩んでいる人にこそ、センスはすごく大事だという。では、コミュニケーションに悩んでいる状態とはどういう状態か。誰かと話して「ああすればよかった」「なんか機嫌を損ねたんじゃないだろうか」と悩んでしまうのは、過剰に他者のことを気にしてしまっている状態だ。
つまり、コミュニケーションや人間関係で悩んでいる状態は、センスの矢印が外(他者)に向いている状態なのだ。もちろん、他者を気にかけることは大事。「もっとこうすればよかったな」と誰かと話した後に思うのは、誠実で共感力が高い証拠だ。しかし、それで疲弊しているのであれば、健康的ではない。サスティナブル(持続可能)ではない。本来、人と話すことは楽しいはずだからだ。
ゆっくり話す人がモテる理由
センスのいい人は、センスの矢印が外(他者)ではなく、内(自分)に向いている。誰かと話してうまくいかなかったとしても、「ま、そんなこともある」「人間なんだし合わなくて当然だよね」くらいでどっしり構えている。相手のペースに合わせず、自分の言葉で話している人って魅力的に見えるはずだ。身の回りにいるモテる人を思い浮かべてほしい。身近な人でも、芸能人でもかまわない。モテる人ってたいていゆっくり喋っている。相手の顔色をうかがって「沈黙を埋めなきゃ!」と焦る(=矢印が外に向いている)のではなく、自分のペースや感覚を大切にしている(=矢印が内に向いている)からこそ、それが大人の余裕として魅力的に映るのだ。
ただし、自分に矢印を向けるといっても、自分の話ばかりするということではない。自分の話ばかりする人は、魅力的に映らないし、モテないからだ。モテる人には色気があるイメージがあるが、その典型がサーファーだという。サーファーの持つ独特の色気の正体とは何か。次の項目では、センスの矢印を外ではなく内(自分)に向けるとはどういうことかを探るために、サーファーの独特な色気の正体について話していく。



