滋賀県東近江市で資源循環に取り組むNPO法人「愛のまちエコ倶楽部」が、卵アレルギーの子どもでも安心して食べられるマヨネーズ「菜ばかりの大豆マヨ」を2025年11月に開発した。県産大豆と地元の菜種油を使用し、卵を一切使わないのが特徴。道の駅あいとうマーガレットステーションなどで販売され、好評を博している。
開発の背景と「菜の花エコプロジェクト」
同NPOは指定管理者として運営する「あいとうエコプラザ菜の花館」で20年以上、地域資源循環型の「菜の花エコプロジェクト」を実践してきた。プロジェクトでは、地域の農地で菜種を栽培し、搾油した菜種油「菜ばかり」を特産品として販売。家庭や学校給食から回収した廃食油をバイオ燃料に加工し、市内のコミュニティバスで活用している。
このプロジェクトを広く知ってもらうため、2024年6月頃から菜ばかりの加工品製造を検討。同NPOが市観光協会と行う民泊事業で、食物アレルギーを持つ中学生が多いことを知り、卵アレルギーの子どもでも食べられるマヨネーズづくりに着手した。
試行錯誤のレシピ開発
開発は2025年1月にスタート。マヨネーズの主原料は通常、食用油、卵、酢だが、豆乳マヨネーズを参考に、市内の農家から仕入れた県産大豆を丸ごと使用。菜ばかりの風味を引き出し、コクを出す工夫を凝らした。酢は高島市の「淡海酢」の米酢を使用し、塩と砂糖以外はすべて県産品にこだわった。
加工場の準備を経て、同年11月から試験販売を開始。NPO理事の園田由未子さん(45)は「乳化が一番苦労した。分量と混ぜるタイミングが難しく、失敗を重ねたが、しっかりマヨネーズの味になった」と振り返る。卵アレルギーの子どもを持つ親からは「喜んでバクバク食べている」との声が寄せられている。
販売状況と今後の展望
「菜ばかりの大豆マヨ」は80グラム入りで800円(税抜き)。近鉄百貨店草津店を含む計4店舗で販売している。園田さんは「卵アレルギーでも安心して料理に使ってもらえる。子どもたちにおいしく食べてもらいたい」と話している。



