記録的な猛暑の影響で、2025年上半期(1~6月)の冷凍食品の売上高が前年同期比15%増加し、過去最高を更新したことが、日本冷凍食品協会の調査で明らかになった。特にアイスクリームや冷凍野菜、冷凍麺類の需要が大きく伸び、各メーカーは増産体制を強化している。
売上高は前年比15%増、過去最高を更新
日本冷凍食品協会が発表したデータによると、2025年上半期の冷凍食品の総売上高は約1兆2000億円に達し、前年同期の約1兆400億円から15%増加した。これは過去最高の数字で、猛暑による消費拡大が主な要因とみられる。同協会の担当者は「記録的な高温が続き、調理の手間を省ける冷凍食品への需要が高まった」と分析している。
アイスクリームと冷凍野菜が牽引
品目別では、アイスクリームの売上高が前年比25%増と最も大きく伸びた。冷凍野菜も20%増、冷凍麺類は18%増と続いた。特にアイスクリームは、暑さ対策としての需要に加え、新製品の投入やプロモーション効果も寄与した。大手メーカーの広報担当者は「今年は特に暑さが厳しく、アイスクリームの需要が例年以上に高まった。増産体制を敷いて対応している」と話す。
各社増産体制を強化、夏場の需要に対応
需要の高まりを受け、各冷凍食品メーカーは増産体制を強化している。例えば、大手A社は工場の稼働時間を延長し、冷凍野菜の生産量を前年比30%増加させた。また、B社はアイスクリームの新ラインを導入し、生産能力を20%向上させた。業界団体によると、猛暑が続く限り、冷凍食品の需要は今後も高水準で推移する見通しだ。
背景に気候変動とライフスタイル変化
冷凍食品の需要拡大の背景には、気候変動による猛暑の長期化に加え、共働き世帯の増加や時短志向の高まりがある。消費者は調理時間を短縮できる冷凍食品を積極的に選ぶ傾向が強まっており、これが売上増を後押ししている。専門家は「冷凍食品市場は今後も成長が期待されるが、原材料費の高騰や物流コストの上昇が課題となる」と指摘する。



