売れ残り、廃棄せざるを得なくなったパン「ロスパン」を削減するための取り組みが広がっている。売り場や売り方を変えたり、別の製品に生まれ変わらせたりと、パン店などが様々な工夫を凝らしている。
ロッカー型自販機で割引販売
2日夕方、横浜市営地下鉄ブルーライン関内駅の構内にあるロッカー型自動販売機の前で、仕事帰りと思われる女性らが足を止めていた。ロッカーの透明な扉の向こうに見えるのは、駅近くにあるパン店「縁道パン」で同日に売れ残った食パンや菓子パンの詰め合わせ。定価の2~3割引きで、種類や個数によって300~1000円で販売している。
食パン1斤と菓子パン2個が入った600円の詰め合わせを購入した同市のパート女性(61)は「店まで足を運ばずに買えるのは便利。売れ残りでも食パンは冷凍保存できるからありがたい」と笑顔を見せた。
専門店や冷凍通販も拡大
ロスパンを専門に扱う店舗も登場している。東京都内では、廃棄予定のパンを集めて販売する専門店がオープンし、消費者から好評を得ている。また、冷凍技術を活用した通販サービスも拡大。売れ残ったパンを急速冷凍し、自宅で焼き直して食べられる状態で届ける取り組みが進んでいる。
ビール副材料として再利用
さらに、ロスパンをビールの副材料として再利用する試みも始まった。クラフトビールメーカーが、廃棄されるパンを粉砕し、麦芽の代わりに使用することで、新たな風味のビールを開発。食品ロス削減と新商品創出の両立を目指している。



