「若い人はオルカン一択」の真偽?家計の資産分散に必要な10の切り口
「若い人はオルカン一択」の真偽?資産分散10の切り口

「若い皆さんはオルカン一択ですよ」という言葉が投資初心者の間で話題になっている。しかし、本当にそれだけで良いのだろうか。家計の資産分散を考える上で重要な10の切り口を、証券ジャーナリストの前田昌孝氏が解説する。

ターゲット・デート・ファンドの仕組み

例えば、投信名に「2050」という数字が付いているターゲット・デート・ファンドは、目標とする退職年が2050年前後の人に適した運用を行う。フィデリティ投信の2050年型投信の場合、設定日(2014年10月16日)には国内株式15%、先進国海外株式68%、新興国株式14%、世界債券3%を組み入れていた。

このうち株式の比率は時間とともに低下し、代わりに世界債券の比率が増える。そして2050年になると、世界債券も売却され、すべて国内短期債券などいつでも換金できる資産に入れ替わる仕組みだ。

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投資初心者が陥りがちな罠

「自分は30歳だから、リスク商品の割合を70%にしよう」といった初心者の突然の行動は危険を伴う。運用に失敗すると投資嫌いになり、その後は銀行預金以外に目を向けなくなる可能性がある。前田氏は「違法なインサイダー取引などを除けば、リスク商品の価格変動を事前に予測できる者はいない。投資に運不運はあっても、うまい下手はない」と指摘する。

大きな損失を出すと、「自分は下手だ」「プロには勝てない」と考え、二度と投資をしなくなる恐れがある。また、資産運用の方針について事前に家族の了解を得ていない場合、家族から「もう投資はするな」と厳命されることもあり得る。

若い時の失敗は小さくても影響大

若いうちは投資額が小さいため損失額も限られるが、初動の失敗が正しい資産形成の妨げになっては元も子もない。家計の金融資産に占めるリスク商品の割合は、最初からむやみに高めるべきではない。株価が半値になっても損失額が許容できる範囲に収まる程度から始めるのが無難だ。

日々の値動きが気になって仕方ない場合、リスク商品の割合が高すぎることが多い。自身の許容リスクを冷静に見極めることが重要だ。

家計の資産分散に必要な10の切り口

前田氏は、家計の資産分散を考える際に押さえるべき10の切り口を提示している。具体的な内容は次ページ以降で詳述されるが、重要なのは「オルカン一択」ではなく、個々のライフステージやリスク許容度に応じた分散投資の重要性だ。

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