パナソニックホールディングス(HD)が1988年に発売した世界初の手ぶれ補正機能搭載ビデオカメラ「PV-460」が、米電気電子学会(IEEE)の「IEEEマイルストーン」に認定された。この認定は、電気・通信分野における歴史的偉業を称えるもので、手ぶれ補正技術がデジタルカメラやスマートフォンなど幅広い映像機器に不可欠な機能となった点が評価された。
開発のきっかけはハワイ旅行での社員のひらめき
パナソニックHDによると、手ぶれ補正の開発は、当時の社員が同僚と訪れたハワイ旅行がきっかけだった。車で移動中、外の景色をビデオカメラで撮影するために体の揺れを抑えようと上半身を前後させる同僚の動作を見て、傾きや回転を検知するジャイロセンサーを手ぶれ補正に応用できると考えたという。
小型化を経て1988年に米国で発売、人気商品に
このアイデアを基に、カメラ用に小型化するなど改良を加え、1988年に米国で発売したPV-460が人気商品となった。当時の開発チームメンバーだった林孝行さん(66)は、「手ぶれ補正によってカメラは多くの人に使いやすい商品となり、新しい撮影文化を築くことができた」と話す。
IEEEマイルストーンとは
IEEEマイルストーンは、誕生から25年以上経過した製品や技術を対象とする認定制度。パナソニックHDの認定は、2014年の電池に続き2回目となる。今回の認定により、手ぶれ補正技術の革新性とその後の映像機器への広範な影響が国際的に認められた形だ。
手ぶれ補正の特許はその後ライセンス供与され、現在ではデジタルカメラやスマートフォンはもちろん、監視カメラやドローンなど多様な映像機器に採用される標準技術となっている。パナソニックHDは、この技術が映像文化の発展に貢献したことを誇りに思うとコメントしている。



