岐阜市、新大学構想を発表
岐阜市は、岐阜薬科大学と岐阜市立女子短期大学を統合し、新たな公立大学「岐阜市立大学(仮称)」を2029年4月に開設する方針を明らかにした。新大学は薬学部と新学部の2学部体制で、総定員は約1200人を見込む。従来の計画より約4年早い開学を目指し、国の大学設置認可厳格化への対応と早期実現を図る。
統合の背景と経緯
岐阜市は2026年2月に策定した基本計画で、岐阜市立女子短期大学を2033年度までに男女共学の4年制大学に移行し、岐阜薬科大学と「1法人2大学」とする方針を示していた。しかし、国が大学設置認可審査の厳格化や理工系・デジタル人材育成の強化を打ち出したことを受け、市は計画を変更。1法人1大学の統合方式に切り替え、2029年の開学を目指すこととした。
新大学の学部構成
新大学「岐阜市立大学」では、岐阜薬科大学を基盤とする薬学部に加え、データサイエンスと建築・デザイン系の2コースを擁する理系の新学部を設置する。新学部の1学年あたりの定員は100~120人程度で、2029年4月の開設を目標とする。市は2028年1月にも文部科学省に設置認可を申請する予定だ。
当初計画されていた社会科学系の文系学部は新設しないが、その教育内容は全学共通の教育課程として残し、理系と文系の両方を学べる「文理融合」のバランスを取る。これにより、運営経費は約3億5000万円削減される見込み。
キャンパス計画
新学部のキャンパスは、現在の岐阜薬科大学三田洞キャンパスを活用し、2033年にはJR岐阜駅近くの商業施設「オーキッドパーク」を改修して新キャンパスを設置する。薬学部については、現在の岐阜薬科大学本部学舎近くに建設中のキャンパスも使用する。
期待される効果
市の担当者は「両大学の伝統や歴史、高度な教育研究の実績を生かし、相乗効果で強みをさらに発展させる。薬学を学ぶ学生の学びの裾野も広がる」と強調。「市立大学として新たな価値創出とブランド力向上を目指したい」と述べた。



