家具廃材を原料とした再生ボード、エスウッドが製品化
岐阜県各務原市の木製品製造業「エスウッド」は、県生活技術研究所(岐阜県高山市)の技術支援を受け、家具廃材を用いた木製の再生ボードを開発した。この取り組みは、廃棄物の削減と二酸化炭素(CO2)排出の抑制など、環境問題への貢献を目的としている。
再生ボードは、ヒノキの間伐材チップに砕いた家具廃材を混ぜて製造される。家具廃材をボードの原料として活用するため、同研究所は専用の破砕機やふるい機の導入などに関して支援を行った。完成したボードは、間伐材ボードと同等の強度を持ち、内装材や家具として使用するための不燃化処理や表面加工にも対応可能。さらに、廃材の原料が混ざることで、表面に独自のデザイン性を生み出せるという。
森林資源の有効活用と技術確立の経緯
エスウッドはもともと、岐阜県産を中心とした間伐材を使った木製ボードの開発などを手がけている。2024年には森林資源の有効活用を目的に、家具廃材を使った再生ボードの製品化に着手。同年、県の技術支援などを受けられる「イノベーション創出推進事業」に選ばれ、2026年には製造技術を確立し、受注生産できる体制を整えた。
エスウッドの長田剛和社長(46)は「捨てていたものを生かしていきたいという社会的なニーズはこれから増えてくる」と指摘。「これからも、地域の素材を有効活用し、客の要望を聞きながらオーダーメイドで建材を作っていきたい」と述べている。
環境問題への貢献と今後の展望
県は、この取り組みが廃棄物の削減とCO2排出の抑制に寄与すると期待している。家具廃材の再利用により、焼却処分される廃材の量を減らし、同時に新たな木材の伐採を抑制することで、森林保全にもつながる。再生ボードは、強度や加工性に優れ、内装材や家具として幅広い用途が見込まれる。長田社長の言葉にもあるように、廃材を資源として活用する社会的ニーズは今後さらに高まるとみられ、エスウッドの取り組みは地域の循環型社会形成のモデルケースとして注目される。



