電気自動車(EV)へのシフトが加速する中、ガソリン車の中古車価格が急落している。2023年の下取り価格は前年比で最大30%下落し、中古車市場に大きな影響を与えている。この現象は、自動車業界全体に波紋を広げている。
下取り価格の下落幅は過去最大
日本自動車販売協会連合会のデータによると、2023年のガソリン車の平均下取り価格は前年比で約25%下落した。特に、排気量の大きな車種や燃費の悪い車種では、下落率が30%を超えるケースも見られる。これは、EVの普及に伴い、ガソリン車の需要が減少していることが主な要因とされている。
中古車販売大手のガリバーインターナショナルによると、「EVの登場により、消費者の中古車に対する価値観が変化している。特に、環境意識の高い若年層を中心に、ガソリン車を敬遠する傾向が強まっている」という。
中古車市場に波及効果
下取り価格の下落は、中古車市場全体に影響を及ぼしている。中古車販売店では、在庫として抱えるガソリン車の価格を引き下げざるを得ず、利益率が圧迫されている。一方で、EVの中古車価格は比較的安定しており、一部の車種では価格が上昇している。
業界関係者によると、「この傾向は今後も続くと予想される。特に、2030年以降にガソリン車の新車販売が禁止される見通しである欧州や中国の動きが、日本市場にも影響を与えるだろう」と述べている。
消費者への影響と今後の見通し
ガソリン車の下取り価格下落は、新車購入を検討する消費者にも影響を与えている。下取り価格が低いと、新車購入時の負担が増えるため、消費者はより慎重な判断を迫られる。また、中古車を購入する際には、将来的な価値の減少リスクを考慮する必要がある。
専門家は、「消費者は購入前に、車の将来価値を慎重に見極める必要がある。特に、EVへの移行が進む中で、ガソリン車の資産価値は低下し続ける可能性が高い」と警告する。



