インテージは2026年6月25日、「2026年上半期、売れたものランキング」を発表した。調査は全国約6,000店舗の小売店販売データ「SRI+」をもとに、2026年1月〜5月の販売実績を分析したもの。1位は麦芽飲料、2位は玩具メーカー菓子がランクインした。
麦芽飲料が1位、前年の品薄反動で
2026年上半期の売れたものランキング1位は「麦芽飲料」(155%)だった。前年の品薄状態の反動や実質的な値上げなどが要因とみられる。2位は「玩具メーカー菓子」(147%)で、漫画やアニメのIPコンテンツ人気に加え、VTuber関連商品の好調も売り上げを後押しした。
3位には「ほほべに」(140%)がランクイン。目元付近まで効果が及ぶ新商品の登場がカテゴリー全体をけん引した。5位の「しわ取り剤」(127%)、7位の「住居用クリーナー」(121%)も、新機能や手軽さを備えた商品が人気を集めた。
ホルムズ海峡危機が関連商品の売上を押し上げ
2月末に発生したホルムズ海峡危機の影響もランキングに表れた。ビニールやゴムを素材とする「家庭用手袋」(119%)が8位、「食品包装用品」(118%)が11位、「ラッピングフィルム」(116%)が13位にランクイン。いずれも3月以降に売り上げが急増したという。
コーヒーやプロテインは価格上昇が販売額を押し上げた。4位の「インスタントコーヒー」(131%)、6位の「レギュラーコーヒー」(122%)は、価格高騰の影響が大きいカテゴリー。販売金額は大きく伸びた一方で、販売数量は伸び悩んでいる。10位の「プロテイン粉末」(119%)は、値上がりに加え、今後のさらなる価格上昇を見込んだ需要も背景にあると分析している。
過去3年間のトレンドと2年連続ランクイン商品
過去3年間の売れ筋トレンドを振り返ると、2023年上半期は新型コロナ関連商品やインバウンド需要の影響が大きく、2024年は外出需要の高まりが特徴的だった。2025年はその流れを受けつつ、米価格の上昇に象徴される物価高の影響が本格化したという。
2025年と2026年の上半期ランキングで、2年連続で15位以内に入ったのは「玩具メーカー菓子」と「トマトジュース」のみ。「玩具メーカー菓子」は2025年の6位から2026年は2位に上昇し、「トマトジュース」は15位から12位へ順位を上げた。
販売苦戦ランキング、コロナ関連商品が上位に
販売苦戦ランキングでは、「検査薬」(80%)が1位となった。新型コロナ用抗原検査キットの需要減少が影響したとみられる。続いて「鎮咳去痰剤」(83%)、「強心剤」(86%)、「マスク」(86%)、「体温計」(87%)などが上位に並んだ。
昨年の売れたものランキングで1位だった「米」(90%)は、今年は販売苦戦ランキング10位となった。ただし、2019年と比較した販売金額は約1.7倍となっている。インテージは、物価高やホルムズ海峡危機など社会情勢の変化が消費行動に影響を与えていると分析している。



